
土地選びからアフターケアまで 一人の担当者が一気通貫で寄り添う/葉山不動産
創業から35 年間、地元・高知市に密着し続ける葉山不動産さんは、お客様にも徹底的に寄り添い、土地探しから家づくり、そしてその後の暮らしまで、丹念にサポートしています。
堅田靖社長、堅田和希専務のお二人に、葉山不動産さんがどのような想いを大切にしているのかを伺いました。
取材・文 = 荒井隆大(新建ハウジング)

お客様との長いお付き合いを大切にしている同社。JHSの地盤サポートシステムや建物品質検査を導入することで、安全・安心な住まいを提供。
建売でもお客様の
希望を叶えたい
1987年、堅田靖社長は叔父が経営していた住宅会社から独立し、葉山不動産を設立しました。自社で土地を取得できる不動産業の利点を生かし、建売住宅の供給に力を入れています。建売住宅と言うものの、実際には土地を「売った」あとに住宅も「建てる」言わば〝売建〟が9割を占めます。建売と同様、立地などが選ばれる要因になりやすく、堅田和希専務は「そう特別な建物をつくっているわけではない」と言います。
しかし、お客様の言葉の裏に込められた意図を汲み取ることに徹し、十人十色の要望に応える提案は、お客様の心をしっかりキャッチしているよう。同社ではここ数年、人とは違う、自分らしさを求める20代後半のお客様が増えていて、そんな世代にも好評を得ているようです。

自社やお客様にとって良いと思うものだけを提供して、満足度を高めていきたいと話す堅田社長。
一人の担当者がすべてを
一気通貫してサポート
多くの住宅会社は、営業担当がお客様対応を行い、プランニングは設計、工事は現場監督というように作業効率の向上のために分業制をとっています。しかし、同社では初回の案内からプランニング、工事中の現場管理、引き渡し後のアフターケアに至るまで、一人の営業が担当します。つまり、営業であると同時に設計でも、現場監督でもあるのです。家づくりのあらゆる局面に対応するため、一人の作業量が増え、対応できる棟数、現場は限られてしまいます。また、覚えることも多くなるため、人材の育成には時間がかかります。一人前になるには少なくとも5年以上はかかるそうです。
しかし和希専務は、このスタイルによってミスの防止とスピード対応につながると言います。分業だと、営業から設計から現場監督と担当者が変わるタイミングで伝えるべき情報が伝わらず、お客様の意図を誤って解釈してしまったり、伝達に時間を要してしまうこともありますが、同社の場合は一人の担当者が一気通貫で対応するため、その心配はぐっと減ります。お客様の家づくりに対する想いを正確に、スピーディーに形にすることができるのです。
また、引き渡し後も同じ人が担当するので、お客様も安心です。担当者からすれば、お客様のリアルな感想から、満足度や今後の改善点を探る機会を持つことにつながります。

JHSの建物品質検査を受けている様子。第3者の目で厳しくチェックしてもらうことが、住まい手の安心にもつながる。対応しているのは、同社営業の宮本さん(右)

同社の広報担当であるびーばー君。趣味はステキな家づくり。
厳しい検査を受けて
自社の襟を正す
南海トラフ地震の危険性が指摘され続けている高知県ですが、高知市の中心部は2つの川の堆積地でできており、地盤の不安定な個所も多く見られます。そのため県民の関心はとても高く、地盤調査は最重要事項です。どの調査が最適なのか、同社でも過去に何度か他社を利用し比較検討を重ねてきました。それでも最後はJHS一択でした。
現場での対応力、説明力の高い調査員の存在などが決め手となっていると言います。特に全棟に実施しているJHS のSDS 試験には高い信頼を置いています。SDS 試験によって、高い精度での土質判定に加え、液状化のリスクも調査することができるので、お客様の安心感へとつながります。
また、2020年4月の民法改正を前に、もっとお客様が安心して住まいを手に入れられるよう、建物品質検査も導入しました。第三者による厳しい検査を経ることで「営業が自信を持ってお引渡しできるようになった」と和希専務。現場でも、検査を意識して、職人さんが工程をきちんと守るようになり、効率も改善しました。
同社とJHSは約20年の付き合いですが、あえて厳しく検査をするJHSの姿勢は、同社にとって大きなプラスになっていると言います。一方、JHSFC加盟店・地研の明神取締役部長も「いつも予定通りに検査をすることができ、葉山さんは細かい指示が行き届いている」と同社の現場に太鼓判を押します。

ガルバリウム鋼板で仕上げた、スタイリッシュな外観。

20代後半のソロキャンプが趣味のお客様に提案・採用された土間リビング。お客様のさまざまな要望に柔軟に対応。
定期点検には必ず
同行三者で長いお付き合い
前述の通り、アフターサービスも新築時からの営業が一気通貫で担当しますが、悩みだったのが人手不足。中でも、定期点検はお客様からの要望が多かったにもかかわらず、なかなか実行できていませんでした。そんな折、明神取締役部長から薦められた定期点検サービスが、同社のお客様対応をさらに進歩させました。
だからといってJHS任せにはしないのが同社の企業姿勢です。点検時には必ず担当営業が同行し、お客様とコミュニケーションを取ります。ネガティブな意見を聞くこともありますが、堅田社長は「〝臭いものにフタ〟ではダメだ」と、お客様の不満に向き合うことの大切さを説きます。お客様にもその姿勢が伝わっているのか、クレームを受けることは少ないそうです。
堅田社長が引き渡しの際、必ず言うキーワードが「長いお付き合い」。以前は同社とお客様だけだったのが、今はJHSも加わり、真の「長いお付き合い」を実現しています。

JHSの定期点検時にも同社の営業担当が必ず同行し、お客様とのコミュニケーションを大切にしている。
数よりも良いと思える
ものを追求する
堅田社長、和希専務の両者とも、今後においても会社を大きくしたり、棟数を増やしたりすることを重要視していないと言います。総合展示場への出展を誘われたこともありましたが、断ってしまったそうです。会社が大きくなれば、担当者による一気通貫体制では立ち行かなくなり「自社の良さ、強みが失われるし、何より〝抜かり〟が増える」と和希専務。棟数や売上を追求するよりは、自分たち、そしてお客様にとって良いと思うものだけを提供し、満足度を高めるほうが、企業として長く持続できる―そんな想いを大事にし続けています。

左から、JHS 中四国支店 清水SV、葉山不動産 堅田社長、和希専務、JHS FC店(地研)明神取締役部長。






