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最長60年の長期品質保証を強みに「無理をしない家づくり」追求/ハウジングトップ

ハウジングトップは、「住む人が無理をしない家づくり」にこだわり、高コスパで生涯安心できる住まいのために企業努力を重ねています。同時に、働く側も目標達成のために全員で力を合わせつつ、けれども決して無理をせず、楽しんで就業できる工夫を凝らしています。

小坂哲也社長に話を伺いました。

取材・文 = 金井友子(新建ハウジング)

ママの理想を形にした大人かわいい収納上手な家がテーマのM+(エムプラス)。

 高校卒業後、棟梁だった父と同じ大工の道に進み、2005年に父が立ち上げたリフォーム会社「リフォームトップ」を一人親方として支えてきた小坂社長。社名が現在の「ハウジングトップ」に変わった2009年に入社し、父とともに大分・中津エリアでの住宅事業を拡大して100棟ビルダーへと成長。2018年に事業承継しました。

小坂哲也社長。

 同社の姿勢を端的に表すのが「すべての方に、ゆとりあるマイホームを。」というキャッチコピーです。「住宅ローンを組んでやっとの思いでマイホームを建て、毎月ギリギリのお金でやりくりする暮らしでは、急な出費や子どもの学費、夫婦の老後の生活費に困るかもしれません。家づくりは無理するものではなく、マイホームを持ってもなお、お金と心にゆとりのある暮らしを送ってほしい―そんな思いから私たちは『1000万円台からの家づくり』を長年提案し続けてきたのです」。

「現場の声を聞くのが一番大事」と、月1回程度の現場パトロールを実践し、毎回改善事項を社内で共有する。

仕入れと効率化の工夫で
コストダウンを徹底

 規格住宅、高性能住宅、注文住宅と幅広い商品ラインアップをそろえる中で、主力の規格住宅は1300万円台〜というコスパの高さが特徴です。仕入れを見直し、建材設備メーカーと直接交渉して原価を抑えるとともに、ITツールを使って業務の効率化を進める“企業努力”の積み重ねで、資材高騰の時代でもこの価格を実現しています。

 今年5月からは、先代社長で現相談役のアイデアから生まれた新商品「解体プラス新築ネクスト」の販売を開始。建て替え層や中古住宅購入層向けに[解体・引越し・新築]をワンストップで行う、他にはないユニークなサービスですが、ここでも同社が磨いてきた仕入れの工夫と業務の効率化が効いています。

働き方の自由度高め
笑い声が広がる職場に

 社員数は37人。その多くは社員の紹介で入社するパターンが多いのだとか。小坂社長は、人材の採用・定着がうまくいっている要因の1つに「働き方の自由度の高さ」を挙げます。

 「出勤日数や休暇の調整、退勤時間はある程度社員の裁量に任せているので、数日間旅行に行ってもいいし、気分や体調で休むことがあってもいい。そのかわり現場に迷惑をかけない、目標を達成するためにみんなで動くという部分は必ず守る。“義務と権利”を全員が理解すれば、時間や日数で人を縛らなくても成果は上げられます」。

 2020年に完成した新社屋は、同社の自由で風通しのいい社風を表すように、間仕切りのないワンフロアの大空間。部署に関係なく全社員に顔を見合わせて仕事をしてほしいと、小坂社長自ら設計に携わりました。「当初は2階の社長室にいたのですが、社員と同じ空間で過ごしたくてデスクを1階に移動しました。どこにいても社員の笑い声や話し声が聞こえ、笑顔が途切れることがありません」。

2020年に建設した2階建ての社屋。柱・間仕切りのないワンフロア空間で、顧客との打ち合わせスペースのほか、社員の要望を受けて男女それぞれの更衣室、キッチン、シャワールーム、バスルームを完備。災害時の避難場所としても使える。

「長期品質保証」で差別化

 現在の“強み”をたずねると、迷わず「長期品質保証」という答えが返ってきました。「建材設備や価格帯での差別化が一層難しくなるなか、ハウジングトップらしさを感じてもらえる強みを1つつくりたいと考え、他社がしていない取り組みとして“長期品質保証”にたどり着きました。昨年11月頃から検討を始め、ジャパンホームシールド(JHS)の北村さん・渡邉さんの力を借りて、今年から最長60年の『長期サポートプログラム』をスタート。早速、自社ホームページやインスタグラム、テレビや映画館でのCMでアピールしたところ、問い合わせ件数、契約率ともに明らかに伸びました」と小坂社長。

 さらにこんな話も。「私たちのような地場企業で、建物・地盤20年、設備10年、防蟻10年という長期品質保証を標準仕様にしているところは数少ないので、それだけで大きな差別化と安心材料になります。商談の初期段階で長期品質保証のご説明をすると、『これだけの保証が付いてこの価格!?』という驚きと安心感でお客様の心をグッとつかみ、営業もしやすくなっています」。

 また、以前からアフターフォローに力を入れてきた同社ですが、長期品質保証という新しい強みを手に入れたことで、世代を超えて住まいを守っていく姿勢をわかりやすく顧客に示すことができ、自分たちの役割・方向性がよりはっきりしたと言います。

本社社屋の向かいに2棟のモデルハウスを常設。本社の打ち合わせスペースと距離が近いため営業効率が上がった。

協力し合って成長したい

 JHSとの付き合いは2014年から、もう10年の関係です。「地盤調査の解析結果のレポートが毎回とてもわかりやすく、提案も的確なので助かっています。そして何よりうれしいのが北村さん・渡邉さんの定期訪問。二人の人柄、協力を惜しまない親身かつ迅速な対応、私が打ち合わせ時に話したことを後で必ず実行して報告してくれる律儀さも魅力です。長期品質保証という地盤以外の分野でもやり取りができるのを心強く思いますし、地盤の顧客データを基点に他のJHSサービスをどんどん追加していける便利さ、可能性にも期待しています」。

 最後に、小坂社長に現在の展望を話していただきました。「少数精鋭で助け合い、いかに目標を達成するかがテーマです。社員のゆとりを増やし、売上・利益を生むためにより効率化にこだわり、JHSをはじめとする周囲の力を借りながら共に成長できたら理想的。今期は決算賞与、社員旅行を目標にしています」。

右から、JHSの渡邉、小坂社長、JHS 九州支店の北村支店長。

地元の学生らが利用していた軽食店を再開

 小坂社長は2024年2月、大分市今津留に唐揚げやお好み焼き、おむすびを販売する「NEWフレンド」を個人でオープンさせた。地元の学生らが帰宅時に利用する20年続く軽食店「フレンド」が閉店し、野球部のマネージャーをしていた高校生の娘さんが寂しがる姿を見て「青春の場を残してあげたい」と一念発起。フレンドの跡地が売りに出されている情報をキャッチすると独断で購入し、娘さんの在学中に開店する計画を立てた。未経験だった飲食店を始めるため軽食について猛勉強をし、衛生管理者資格や営業許可を取得しつつ店舗を建設し、今年2月の開店にこぎつけた。開店初日から3日間は警察が出動するほどの大行列となり、新聞やテレビの取材を受けたこともあり多くの人に“ 復活”が伝えられ喜ばれた。

 会社に迷惑はかけられないという思いから個人で始めたが、本業のハウジングトップにも思わぬ効果が出ている。「インスタグラムのフォロワーが増えたり、打ち合わせ時にNEWフレンドの話題で会話が弾んで契約に至ったりと確かな相乗効果を感じています」(小坂社長)

Sasa-ell Next編集部
Sasa-ell Next編集部
Sasa-ell Next編集部のメンバーが、住宅から不動産まで役立つ情報を広く深く発信していきます!

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